これまでにいくつもの選択をして歩んできました。私が経験した大きな選択といえば、進学、就職、結婚、出産、子どものがん治療、そして離婚。

自分の体の中で新しい命を育み、体を引き裂くような痛みに耐えて出産したわが子が、「白血病・小児がん・難病」と告げられたのです。

完治するのか確実な答えがない中で、完治させようとあらゆる選択肢を探してくれる医療スタッフの皆さんに支えられながら、約2年に及ぶ抗がん剤治療を無事に終えました。

しかし、治療終了後は再発や晩期合併症への恐怖が大きくなり、熱や鼻血を出すたびに動揺を隠しきれません。離婚の選択をした時も、息子に何かあった場合はすべてひとりで背負う覚悟をして決断しました。

息子たちには情けない姿もたくさん見せてきましたが、健やかに成長し、今度は息子たちが「進学・就職」の選択をする時期にさしかかります。

「俺が働けば、少しはらくになるから」と、就職への道を選択して勉強する長男。1か月前に「俺は変わる!」宣言をして、毎日深夜まで勉強をするようになった次男は、今秋で治療終了後10年を迎えます。

たくさんの選択をしてきました。これからも進む道を迷うかもしれません。険しい道、平坦な道、どとらにも障害物があり花も咲いているでしょう。走ったり、立ち止まったり、時にはスキップしたりして進んでいきたい。

母は私を「道で倒れても何かしらつかみ取ってから立ち上がる子」だといいます。私の友達には「道で倒れたら、後には小さな石ころも草も何もなくなるくらいきれいにして歩んでいく子」がいるので、それを目指して強くたくましくいきていこうと思います。