昨日、母が心配して電話をくれた。
「憎しみの塊になってはいけないよ」

母は4年前に脳梗塞になってから、薬で視床痛を抑える日々を送っている。どんなにつらくても、母には心配をかけたくないと思って何も話さなかったが、母は私の心の傷を見抜いていたようだ。

母は、さまざまな悲しみや苦しみに耐えてきた人だ。私がその状況におかれたら、安定剤を飲んでも友達に愚痴をこぼしても、普通に生活することは無理だと思う。

「悲しみや苦しみは、すべて流しなさい。どんどん流してしまいなさい」

母と話していたら、心にひっかかっていたものがスーッと消えていくのがわかった。私が自分のことを棚に上げて、相手からされたことばかりに目を向けているから、憎しみや怒りがふつふつと湧き上がってくるのだ。

いくつになっても、母は私の道しるべになってくれる。やさしく声をかけ、時には叱ってくれる。私が目指す先には、きっと母がいるのだと思う。

ジニア 百日草 キク科

2012-09-16撮影