新年度役員決めの時期になった。今晩は子ども会の集まりがあり、私はすでに副会長と会計を経験したことがあるので、隅のほうでリラックスしていた。まだ子ども会の役員をやったことがない人の表情は、緊張して強張っている。

例年通りくじ引きで決まり、井戸端会議の後に解散した。次の役員が決まると、現役員の肩の荷が少し下りるが、大役に当たってしまった方は肩を落として帰って行く。

これから、学校や自治会、部活など、さまざまな集まりで役員決めが行われる。私はこれまで、いろいろな役員を経験させてもらった。幼稚園の保護者会会計を1年半、保育所の保護者会書記、小学校PTA広報委員長を2年、自治会の班長や推進委員長、子ども会副会長・会計・地区役、そして現在は中学校PTA広報副委員長。

その分、役員決めにも立ち会い、保護者の様子を見てきた。子ども会に限らず、体調不良や家庭の事情で役員を引き受けることが難しい場合、全員の前で病名やプライベートを公表しなくてはならない。できればそのような事態にならないよう何らかの配慮があってもよいと思うのだが、勝手に免除することもできず、知られたくないことを話さなければいけなくなる。

ここで注意しなければならないのは、どんな理由であれ、「私はこんなに大変だから免除して!」と訴えれば、「役員になりたくないから、あんな理由をこじつけているんだわ」などと反感を買う。

「私はこのような理由のため、○○の仕事でしたらお引き受けできます」「今回は免除していただけるのであれば、来年度は立候補させていただきます」など、最初から何らかの条件を出して断れば、「逃げるわけじゃなくて、本当にできないのなら・・・」と同情してくれる人も出てくる。

同じ「断る」という行為でも、自分の話し方によってその言葉を受け止める側の気持ちはずいぶん違う。どうしても公表できない部分は伏せてもいい。詳細を話したくなければ、別の言葉に置き換えればいい。ただ、「やれない」理由に「やりたくない」気持ちを加えてしまうと、母親同士のつき合いに溝ができる。

子どもが小児がんの治療をしているご家族にとって、役員決めでクラスの保護者に病名を告げるか悩んでいらっしゃる方も多いだろう。どうしたらよいのか・・・「話してもよい」「話さなくてもよい」。どちらを選んでも、嫌なこともあれば嬉しいこともある。噂をする人もいれば、助けてくれる人もいる。そして大半の方が、聞いたことを忘れてしまう。

次男がまだ白血病の治療をしていた頃、長男のクラスの役員決めで病名を告げた。噂話をする人も、息子のことを聴く人もいなかった。そして3年後に私が広報委員長になったとき、あの時のことを覚えてくれた人たちが助けてくれた。その時にはわからなくても、後になってわかることもたくさんある。

役員の仕事は大変だけれど、見方を変えて取り組めば、必ず自分の糧になる。そして人とのつながりは、一生の宝になる。楽しい1年にしましょう。

来年度は再び、小学校の広報委員長に立候補する予定。どうか、他に誰も立候補しませんように。。。卒業式で来賓席に座り、息子の晴れ姿を観たい!・・・あなたの近くにも、こんな人がいるかもしれませんよ。