次男の夢「本当は薬剤師になりたかった」白血病治療13年後の春

小児がん経験者:次男の夢「本当は薬剤師になりたかった」白血病治療13年後の春

2歳のときに急性リンパ性白血病と診断された次男はハイリスク群で、標準よりも強めの治療を受けましたが、化学療法だけで治癒しました。小学1年生の夏に発達障害とわかりましたが、それ以外は晩期合併症もなく健やかに成長しています。

そして、その次男が今月から働き始めました。
「薬剤師」の夢は叶えられなかったけれど、薬に関わる会社に勤務しています。

障がい者雇用のパート勤務なので先々の不安はあるものの、働くことの楽しさ・大変さを感じながら、自立に向けて頑張っています。

「本当は薬剤師になりたかった」

次男は進路選択の際に、「本当は薬剤師になりたかった」と話しました。

苦い薬を我慢して飲んで、副作用にも苦しんだ経験があるのに、薬に関わる仕事がしたいんだ・・・さぞ感動的な動機があるに違いないと思い、その理由を尋ねると「なんでかな~」「よく分からん」とはぐらかします。

結局、志望動機はわからないままですが、いつか話してくれるでしょう。「給料がいいから」などという答えが返ってこないといいけれど・・・。

夢と現実、自分に合う仕事は?

さて、薬剤師に憧れた次男ですが、現実を見て気づきます。

「薬剤師になるための学力は僕にはないから、薬に関わる仕事がしたいと思って、調剤薬局の事務がいいかなと思った」

私は、次男が事務職に就くのは反対しました。これまでの次男の様子を見てきて、座って仕事をする職業は向いていないと思ったからです。

次男の長所・短所、興味のあることなどから考えて、まずは「これだけは絶対に無理」という職種について、ふたりで話し合いました。

次に、会社の規模、通勤距離・手段、勤務時間などについて様々なケースを取り上げ、毎日その環境で続けられるか考えました。

その後、次男が求人票を見て選んできたのが今の職種です。

国家資格にチャレンジ!

国家資格である「登録販売者」取得に向け、勉強中です。この資格は経験や学歴は不要なので、特別支援学校卒業の次男でも受験できるのですが、合格率は40%ほど・・・何度もチャレンジすることになるでしょう。

「登録販売者の資格を取って、正社員になる!」

次男の夢が叶うように見守りつつ、次男の自立に向けて私ができることをしていこうと思います。

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