クローズアップ現代「小児がん あらたなリスク」は、闘病中の方には刺激が強かったのではないかと思いました。

治療中の子どもがいると、冷静になって考える前に心が反応してしまいます。わが子の将来と重ねてしまい、番組製作者や取材を受けた方々の思いを汲み取れません。私は、「息子が白血病だった」と過去形で話せるようになって、ようやく周囲を見渡しながら冷静に判断できるようになりました。

病気とうまくつきあい共に生きていくためには定期的に医師の診察を受けなければならず、長期フォローアップを受けるには本人への病名説明は必須でしょう。自分自身と、そして病気と向き合うためには正しい知識が必要になります。子どもの成長に合わせて話してやることが、親の務めだと思います。

私は、子どもにもきちんと病気の説明をすることは大切だと考えています。それは「何もかも話すこと」とは違い、時期に合った正しい情報を伝え、子どもが不安に思っていることを吐き出させる。どんなことでも聞いていいのだという安心感は、がんばる力を引き出してくれるはずです。

子どもに隠しているのではなくただ話さないだけだったとしても、親が設定した「告知の時期」に、自分は元気に生きていられるという保証はありません。口頭で伝えられなくなった場合も考えて、子どもが自分の病気とじっくり向かい合える材料は残してやりたいと思います。

小児がんを克服した子どもたちが輝いて生きていくためには、何が必要なのでしょう。あなたは、何が必要だと思いますか?