遺伝子解析で小児がんの正しい診断を!クラウドファンディング2/28まで

がん治療研究を応援する「deleteC推し研!」クラウドファンディングが1月30日から始まりました。

deleteC 

【deleteC 推し研!】みんなの力で、がん治療研究を応援するクラウドファンディングを開催中です!…

今回は、名古屋市立大学 大学院医学研究科 ウィルス学分野 教授 奥野友介先生と、慶応義塾大学 医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門 大槻雄士先生の治療研究を応援するクラウドファンディングが2つ開催されています。

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deleteCとは?

対象商品のパッケージにある「C」の文字を消してSNSに投稿する「deleteC大作戦」をご覧になり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

「deleteC」は、「みんなの力で、がんを治せる病気する」プロジェクト。誰もが参加できて、みんなでがんの治療研究を応援していける仕組みをつくるNPO法人です。

オリジナル商品やサービスを制作・販売提供し、その商品の購入・利用金額の一部をがん研究支援金として、がんの治療研究を行う医師や研究者、研究機関に対して寄付しています。

2019年は、「網羅的遺伝子解析による小児がんの治療法成績改善」名古屋大学医学部付属病院 ゲノム医療センター 病院講師 奥野友介先生と、「早期子宮頸がんに対するセンチネルリンパ節生検併用による侵襲の軽減とQOL改善を目指した標準治療法確立のための国際共同第Ⅲ相試験」埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科 助教 藪野彰先生の研究支援を行いました。

2020年は、「がん特異的代謝機構に基づく新規放射線治療併用増感剤の研究開発」 慶応義塾大学 医学部 先端医科学研究所 大槻雄士先生と、「臨床研究への看護師の参画についてー研究参加者を守り、研究の質向上のためのリサーチナースの普及・啓発」 東京大学医科学研究所附属病院 緩和医療科 藤原紀子先生の研究を支援。

2021年は、「小児がんに対する国際共同試験実施体制の構築~ドラッグ・ラグ解消に向けて~」国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍科/臨床研究支援部門Princess Máxima Center for pediatric oncology 石丸紗恵先生と、「MSI-H胃がんに対する1次治療としてのニボルマブ+イピリムマブ併用療法第II相試験」近畿大学 医学部 腫瘍内科部門 川上尚人先生の研究支援が決まりました。

DeleteC推し研!クラウドファンディング

さて、クラウドファンディングの話に戻りましょう。

今回、小児がんの分野では奥野先生の治療研究の支援金を募集しています。集まった支援金は、病院の検査では診断がつかなかったり、通常の治療が効かなかったりする小児がんの子どもたちの遺伝子解析に充てられます。第一目標の500万円があれば25人の子どもたちの遺伝子解析が可能となるのです。

遺伝子解析で正しい診断を!

現在、日本では遺伝子パネル解析が健康保険の対象となり、臨床現場で用いられるようになりました。遺伝子パネル解析は成人のがんでよく変異が見つかる数百の遺伝子に絞り込んで解析する方法です。

一方、網羅的遺伝子検査では2万個あるすべての遺伝子を解析するので、小児がんで見つかる多様な遺伝子変異をすべて検出可能です。

引用:名古屋小児がん基金「遺伝子パネル解析と網羅的遺伝子解析の違い」

病理診断では横紋筋肉腫と診断されたのに、遺伝子解析を行ったところ、ユーイング肉腫であったという事例もあります。

遺伝子解析は小児がんの診断に役立つ:名古屋小児がん基金
出典:名古屋小児がん基金「遺伝子診断と病理診断を比較して一致率を検討」

遺伝子解析をして正しい診断が得られる可能性が高いのなら、小児がんと診断された子どもたちすべてに受けさせてあげたいですよね。しかし、この検査は保険適用外で1回の遺伝子解析で約20万円の費用がかかるため、全員は受けられないのが現状です。

小児がん拠点病院に指定されている名古屋大学医学部附属病院で行われる遺伝子解析の費用は、名古屋小児がん基金が支援しています。小児がんの子どもたちの遺伝子解析をするためには、このような支援が必要です。

deleteC推し研!クラウドファンディングは、2月28日(月)23:00まで開催され、第一目標の500万円に達しなければ、支援金を受け取ることができません。あなたのご支援によって、治療法が見つかる子どもたちが増えます。応援よろしくお願いいたします。

みんなの力で、がん治療研究を応援!「推し研」クラウドファンディング | 小児がんを治せる病気へ:遺伝子解析で治療法を解明…

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