PTA役員に立候補しやすい流れと環境をつくる

新入生を待つ遊具

PTA役員選出の時期になりました。役員未経験者や、経験していても選出対象になっている方は胃が痛くなる懇談会になるでしょう。今回、長男の中学校では会長・副会長・専門委員長推薦用紙、次男の小学校では役員経歴調査票と立候補を募る文書、役員選出規定が配布されました。

私が広報委員長に立候補した理由

最初は安易な気持ちで、2年目は広報紙作りが楽しくなって立候補しました。「子どものため」なんて気持ちはなくて、ただ単に楽しかったから。

昨年と一昨年(長男が5・6年生の時)、私は小学校の広報委員長を務めました。立候補して委員長になったのですが、もともとPTAや学校行事にまったく興味はなく、どちらかといえば避けて過ごしてきました。けれど、子どもが卒業するまでに必ず1回は役員にならなければいけないと聞いていたので、子ども会役員との兼任を避けるために立候補して役員になり、簡単な仕事だと思って安易な気持ちで広報委員長を引き受けたのでした。

広報委員長1年目は、何をどうしたらいいのかさっぱりわからず苦労しました。2年目は力が入りすぎて広報委員さんたちと衝突することもありましたが、充実していて楽しい思い出もたくさんできました。休み時間に校庭で子どもたちとおしゃべりしながら写真を撮り、その写真が印刷物として完成して手元に残る嬉しさ。学校生活を送る息子たちの様子をこっそり覗いて様子を見たことも。

今年度は広報委員長に立候補された方がいらっしゃったので、私はPTA活動から少し離れて休養。来年度は中学校で広報委員に立候補しようと考えていたのですが、規定によると広報委員長選出対象の学年ではないため無理だと判明。広報副委員長としてサポートすることになりました。

PTA役員に立候補するのは珍しい?

「みんな、役員なんてやりたくない」そう決めつけて選出していないでしょうか。PTA役員に立候補するのは珍しい?そんなことないですよ。友達と一緒だったらやってもいい、この委員会だったらやってみたいという方もいます。この3年間で私を含め5人のお母さん方が委員長に立候補しました。委員長が決まっているんだったら役員をやってもいい、という人たちもいました。どんな理由であれ、すんなり決まるのはいいことだと思います。

長男が小学1年生の時の学級懇談会で、役員を引き受けられない人はその場で理由を話さなければいけませんでした。詳細を話さなければ認めてもらえないような雰囲気だったので、私は次男の病気と現状を話しました。なぜこんなことを人前で話さなければならないのかと、涙があふれてきました。詳しく話す必要はなかったということをあとから聞いたのですが、みんなに伝わってしまったことはもう消すことができません。

そんな体験があったので、私は、事情があるのにその理由を話せない人を無理に引っ張り出すことはしたくありませんでした。

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役員選出方法を変えよう!

「役員選出方法を変えよう」と動いたのは、広報委員長2年目を迎えてすぐ。前年度とその年の学年学級委員長(役員選考も担当している委員会)と連携し、広報委員会で会員の意識調査を行い、今まで曖昧だった役員選出に関わることを広報紙で取り上げました。同じ人が何度もやらなくてもいいように、また「やってもいいよ」という人が立候補しやすい流れと環境をつくることが目的です。数年後にはスムーズに役員選出を行えるよう、現在はまだ試行錯誤を繰り返しているところです。

中学の本部役員会でも、立候補を募ってみようという話になったそうです。何かを変えることは簡単にいかないけれど、文句ばかり並べていても何も始まりません。それは学校以外でも同じ。

数年前に、「子どもが採血する間、親を付き添わせてください」と看護部長さんへ訴えたましたが結果として何も変わらず、いまだに原則として付き添いは認められていません。ただ、看護師さんたちの意識に変化が見られたように感じます。

PTA役員選出においても、個々の意識を変えることがよりよい環境づくりにつながっていくのではないだろうかと考えています。

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