【拡散】の恐ろしさ、情報収集の方法について考える

拡散の恐ろしさ

次男がtwitterでリツイートした記事、小児がんの母親が病気に関する情報提供を求める内容でしたが、すでに数年経過しています。当時この呼びかけは瞬く間に拡散され、セカンドオピニオン先も決まりましたが、残念ながらお子さんは亡くなったそうです。

「リツイートすることでこの子の人生が変わる。みんなで助けよう」の言葉に、小児がんサバイバーの次男も心動かされたのでしょう。【拡散希望】の言葉を受け、助かってほしいという思いが拡散という行為につながったわけですが、それらを利用する人もいます。そのお母さんになりすまして他者から個人情報を聞き出したり、「ネタ」として扱ったりする人が実際にいるのです。

当時、このお母さんのFacebookを拝見して(現在は削除されています)、その書き込みの多さに驚きました。「(お友だち申請)承認ありがとうございます」「良くなるように祈っています」「がんには○○○がよく効くので試してみてください」などが連なり、その中から情報を探し出すには一苦労です。本当に彼女ら家族を思うのであれば、そのようなコメントは控えるべき。中には精神的に参ってしまうような書き込みもあり、彼女とご家族が心配でした。

【拡散】という手段を選んで得られる情報はありますが、失うことや意図しない形で残ることも多いため、それらを踏まえたうえで【拡散希望】としなければいけません。自らの言動や姿を安易に発信できる現在、情報の取り扱いについて見直さなければならないと感じました。

小児がんであれば、「がんの子どもを守る会」や患者会にお問い合わせください。安全な方法で情報が得られます。

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