セカンドオピニオンとは
主治医との良好な関係を保ちながら、複数の医師の意見を聞くことです。医療が進歩してさまざまな治療法が生まれています。その結果、医師によってあなたの病気に対する考え方が違うことがあります。
また、医師や病院によって、医療技術や診療の質に差があることも考えられます。そこで、あなたにとって最善と考えられる治療を、患者と主治医で判断するため、主治医以外の医師の意見を聞くこと。それがセカンドオピニオンです。場合によっては、医師をかえることになります。
セカンドオピニオンの利点
- 「セカンドオピニオン」をとることで主治医の方針に納得できれば、現状の治療に安心して取り組めます。
- 病気や治療法に関する患者の理解が深まれば、それは結果的に医師との信頼関係を築くことにもなります。
- 別のより良いと思われる治療を選択するチャンスも得られます。
- 誤診が発見されることもあります。
- 医師にとっては何かを見落としたりするリスクを減らし、より良い治療方針を立てることに役立ちます。
セカンドオピニオンの時期
病名を診断されてから、最初に治療を受けるまでの間にとるのが最も効果的です。逆に、一刻を争う症状での救急搬送されたような場合はセカンドオピニオンをとることはできません。
外来で治療中の場合は特定の治療コースが終了したあとに、それ以上の治療を必要かどうかを評価してもらうために、別の医師に相談することもできます。
こんな場合はセカンドオピニオンを
- 主治医が腫瘍科医ではない。
- 勧められた治療の副作用や長期的な影響が心配である。
- 他の選択肢がないかどうか知りたい。
- 主治医とのコミュニケーションに問題がある。
- 主治医の知識、経験、判断に確信がもてない。
- 主治医が勧める治療に苦痛を感じる。
引用
セカンドオピニオン・ネットワーク
「がん―自分で選び、決定するために 早期発見・検査・診断・治療・回復まで」(1998/10)