子どもの本音から生まれた絵本

図書館へ行ったときに、新刊の棚に並んでいた1冊の絵本。

この絵本は、難病の子どもたちがノートに書き記した言葉を編集したものです。ノートには、難病の子どものご両親のつらい気持ちも書き込まれていますが、子どもたちのほとんどは、家族への感謝の気持ちを言葉にしていたそうです。

ノートが設置されている場所はアメリカのフロリダ州にある施設で、難病の子どもと家族が1週間無料で過ごすことができる「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」。企業や団体からの寄付によって、家族全員の宿泊費、テーマパークのチケット代、交通費、飲食代などが提供されています。

この絵本に登場する女の子は、「病気になってよかった」といいます。

最初は病気を受け入れることができなかったけれど、家族の優しさに触れ、あたたかさを感じることによって彼女の気持ちは変化していきました。

小児がん経験者・次男への読み聞かせ

白血病の治療を終えて4年ほど経過した次男に読み聞かせをしてやると、なんだか納得できない様子。

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次男
ぼくは、痛かったことはほとんど覚えていないけど、病気になってよかったとは思わない。

白血病の治療は終わっているものの、年1回の定期検診で採血があります。今回は再検査があったので、余計にそう思ったのでしょう。でも、次男が自分の気持ちを素直に話してくれてよかった。

私は次男に「病気になってよかった」と思わなくてもいいことと、この絵本を通して伝えたかったことを話しました。

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はな
この絵本の子のように、病気になってよかったと思う子もいれば、あなたのように、そう思えない子もいる。それでいいんだよ。

ただ、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあるの。

あなたが病気になったことで、家族みんなが心配して、早くよくなりますようにと祈って、あなたのことを思っていたということ。

家族だけじゃなく、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさんたち、お友達や先生方もみんな、あなたのことを思ってくれたこと。

たくさんの人に愛されていることは忘れないでね。

次男は、私たちに教えてくれました。
家族のあたたかさ、人のやさしさ、いのちの大切さを。

ぐっと耐えなければいけないこともあるでしょう。悲しいこともあるでしょう。たとえどのような状況でも、それを心の糧として培い、新しい道を切り拓いていってほしいと思います。

内容はかなり重いです。
お子さんに読み聞かせする場合は、時と場所を選ぶ必要がある絵本です。

リンク

絵本の中で心に残った絵が下記のブログ「Hope&Wishニュース」に掲載されています

著者の大住力さんは、「社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を」の代表理事を務めていらっしゃいます。

ギブ・キッズ・ザ・ワールド

「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」を利用した小児がん経験者とお母様のインタビュー映像もありました。