絵本のストーリー

白血病と診断された小学2年生の女の子「めいちゃん」が、学校に戻るまでを描いたお話。あたたかく優しいタッチのイラストです。

このお話は、主人公のめいちゃんが体調不良を訴える場面から始まります。病院で検査をすると白血病でした。家族と離れて過ごす夜は不安になります。治療や副作用に耐えて過ごす日々。院内学級でお友達もできました。小児がんの子どもたちが、病院で過ごしている様子が描かれています

そして、退院して初めての登校。脱毛したことを気にしながら教室に入ると、クラスメイトは笑顔で迎えてくれました。お友達に囲まれて嬉しそうなめいちゃんの姿で話は終わります。

小学校の教材として利用できる絵本・読み聞かせガイドあり

この絵本は、小児がんの子どもたちへの読み聞かせというよりも、小児がんの子どもたちのクラスメイトへの読み聞かせや、道徳・いのちの授業の教材としておすすめです。

小児がんとわかってから退院するまで、(病気にもよりますが)半年以上かかります。その出来事が31ページに凝縮されていますので、この絵本だけでは小児がんの子どもたちとご家族がおかれた環境や想いを知るのは難しいでしょう。

そこで役立つのが別刷りの「読み聞かせガイド」です。絵本にある言葉だけでは伝えきれない部分について補足説明があります。ページごとにストーリーの作成意図がまとめられていますので、絵本と照らし合わせながら読み進めることができます。

また、読み聞かせの工夫や、読みきかせ終了後に子どもたちからの質問にどのように答えたらよいのか書いてありますし、反対に子どもたちへどのような問いかけをしたらよいのかヒントもあります。

絵本「おかえり! めいちゃん」の中身を見てみたい!

復学支援ツールの紹介・絵本「おかえり! めいちゃん―白血病とたたかった子どもが学校にもどるまで」

「スクリエ」ホームページにて、電子絵本「おかえり! めいちゃん―白血病とたたかった子どもが学校にもどるまで」全ページ閲覧できるんです!「読み聞かせガイド」も閲覧可能!

【閲覧・ダウンロード方法】
「スクリエ」メニューの「復学支援ツールのご紹介」にある「電子絵本」に「おかえり!めいちゃん」の絵本と「読み聞かせガイド」があります。「ブックを見る」のボタンを押すと絵本の閲覧ができます。「読み聞かせガイドを見る」のボタンを押すとPDFファイルが開きます。

やっぱり紙の絵本がいい!

私は絵本を購入するときは、書店で中身を見てから検討します。千円以上する本を、紹介文だけで判断して購入するのは結構勇気がいるんですよ。インターネットで中身を全部読むことができて、インターネットで購入できるので簡単です。

良い本は購入して、手元に置いておいたほうがいい。絶版になるともう手に入らなくなったり、中古でも新品と変わらないくらいの値段で販売されているのを見かけますから。我が家の本棚には、思い出と共に小児がん関連の本がたくさん並んでいますよ。

読み聞かせをしてどうだった?

大見サキエ「小児がん患児の復学支援ツールの開発 -小学生に対する試作絵本の読み聞かせ効果と活用法の検討-」

小学3年生を対象に読み聞かせを実施した結果が、論文(小児がん患児の復学支援ツールの開発 -小学生に対する試作絵本の読み聞かせ効果と活用法の検討-)にまとめられています。

この論文の中で私が気になったこと。

<同様の児童が学校にもどってきたら、何かしてあげたい気持ちになったか>については、「なった」児童は57%と意外と少なかった。これは質問の意図が理解されていなかったのか、「何か」のイメージをもてなかったのかもしれない。
引用元: 「小児がん患児の復学支援ツールの開発 -小学生に対する試作絵本の読み聞かせ効果と活用法の検討-」

急性リンパ性白血病の場合は、退院後も治療が続きます。子どもたちは、「退院できる」のは「病気が治った」からだと考えているのではないでしょうか。

そして、「登校できる」のは「元気になった」と捉えると、具体的な方法を示しても、なぜ手助けする必要があるのか分からなかったのかもしれないなと思いました。

復学支援パンフレット

絵本の他に復学支援のパンフレットもあります。児童用・教職員用・保護者用と分かれていて、こちらのパンフレットも「スクリエ」ホームページで閲覧・ダウンロード可能です。

このパンフレットは、全国150のがん拠点・連携病院に配布されたそうですので、病院にまだ在庫があるかもしれません。病院スタッフへお尋ねください。拠点病院・連携病院は、国立成育医療研究センターホームページに掲載されています。

アンケートご協力のお願い

岐阜聖徳学園大学 看護学部小児看護学 教授の大見サキエ先生が、実際にこの絵本やパンフレットを活用された方を対象にアンケート調査をしていらっしゃいます。

「スクリエ」ホームページのお問合せフォームから送信していただいても結構ですし、私宛にご連絡をいただければ大見先生をご紹介いたします。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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