小児病棟の看護体制についてのアンケート集計結果

2017年11月23日に小児病棟の看護体制・教育と保育環境・病院内の設備などの情報提供をお願いし、約3週間で76件(2017-12-15現在)の情報をいただきました。ご協力ありがとうございました。

情報は今後も募集し、各病院の情報は「フォーラム」にて随時公開・・・手動で更新していますので少々お時間をいただきます。看護体制についてのアンケートは、ある程度の数が集まったところで公開します。

小児病棟の情報を集めようと思ったのは10年前。病院によって看護体制や病院内の設備などに違いがあるのなら、病児と家族に合った病院を選んでも良いのではないかと思ったことがきっかけです。そして今回も同じ。ただ今回は、病児の付き添いを経験した方の声(完全看護or24時間付添いの希望)だけを集めたくてアンケート項目を少し増やしました。

患児家族が看護体制について思うこと

保護者が付き添わなくてはいけないのは、看護師の不足が大きな要因となっています。そして付き添いの保護者は看護師の補助と捉えられる行為を求められ、限られた時間と空間の中で苦しむ様子が見えてきました。

現在の看護体制

選択肢は3つ。「24時間保護者が付き添い」「完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可」「完全看護」。

「完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可」の中には、表向きには完全看護としながらも保護者が24時間付き添いを強要され「24時間保護者が付き添い」になる方も含まれています。
現在の看護体制

【完全看護】経験者が希望する看護体制

【完全看護】経験者が希望する看護体制

【現状で満足】完全看護

  • 完全看護で有難かった
  • 小学生の子供が入院しています。看護師はだいたい誰でも子供の状況をわかっているので話が通りやすいです。医師と看護師の情報の共有が出来ていると思います。ただ養護学校には治療の情報は共有出来ないので親が間に入って説明しなくてはならず、外泊や一時退院の時などバタバタします。

【現状】完全看護 ⇒ 【希望】完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可

  • 個室では付き添い。大部屋では夜間は付き添いができない、という状況です。
  • 入院した部屋により夜間の付き添いが出来ない。看護師不足の為、トイレ等の世話が不十分だったのでとてもまかせられる状態ではなかった。
  • 血液腫瘍科は夜泊まりで付き添いすることがNGとされていました。完全看護で親も状況に応じていつでも泊まりで付き添いできる体制がベストだと思います。
  • ナースステーションから遠い大部屋に入るとなかなか見てくれず、点滴のアラームがす”っとなり続いて困る
  • 私が入院時は小学生以上は完全看護。未満児は24時間保護者付き添い。病状により例外もありでした。
  • 治療期間は10ヵ月で入院期間は延べ約9か月程度でしたが、看護師さんたちの献身的な対応には自分たちの家族は助けられました。比較的、若い看護師さんが多かったような印象ですが、自分たちより多くの時間を子供と接してくれているので子供も安心していたようです。薬の種類や各種検査の時もしっかりわかりやすく説明を受けることが出来ました。特に骨髄移植の期間は仕事とはいえ頭の下がる思いでした。

【24時間保護者が付き添い】経験者が希望する看護体制

【24時間保護者が付き添い】経験者が希望する看護体制

【現状】24時間保護者が付き添い ⇒ 【希望】完全看護

  • 長期入院となると看護師さんの仕事(吸引、浣腸、入浴、注入など)がいつのまにか親任せになってしまい…手伝いにすらきてもらえなくなってしまっていた
  • 付き添いはいいが、24時間は厳しい
  • 完全看護と歌っているが、人工呼吸器や気管内吸引、注入などの医ケアが必要なため、病棟が忙しいときは親行くまで子どもは待たされている

【現状】24時間保護者が付き添い ⇒ 【希望】完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可

  • ほとんどの親は本当はずっと側に居たいと思う。私は四六時中一緒でしたが、しんどい時は見て欲しいとおもいました。その時に応じてどちらでも選べるシステムが良い
  • 母親が休む暇がない
  • 24時間付き添いでした。頼みごとをしたくても看護士さんが忙しく直ぐには来てくれない。子どもを病室に残して部屋を出ることが出来ずに困った。子どもの不安を考えれば保護者が常にそばにいてあげる方がいいのだけれど、保護者の負担を考えると付き添いも可、の方が精神的に楽と思う。
  • 睡眠時の検査だから、夜のお泊まりでデータを取る。なので、昼間は母を解放して欲しいがダウン症が有るから、一緒に居て下さいと言われてしまう。
  • 病状変化が激しくそばで見守ってあげたい。
  • モニター管理は何のためなのか。アラームが鳴っても看護師が病室に来ない。痰の吸引、注入は全て保護者任せ。看護師の仕事って。夜勤ではナースステーションに誰も居ないときもある。夜間の急変に対応できるか心配で、付き添いしている母親は一睡もできないこともある。
  • なぜ、完全看護といいながら、(小児病棟は)付き添いなしで、入院できないのか…。
  • 最初に入院したのは2015年ですが、今回(現在入院中です)初めて「用事があったら、平日なら看護師や保育士が見てるので、2~3時間外出しても良い」と言う説明を受けました。しかし保育士も2名のみで、看護助手の仕事もやっていたりするので、同時に重なると手が回らなさそうな感じです。また、病棟のお風呂も付き添いの使用は可ですが、当初はどの時間帯でも入れた(ただし15分)のが、付き添いのみの時間帯を限定され、その代わり朝早めの時間からも可にするなど、いろいろ変化はあります。
  • 6日間付き添いをしましたが、簡易ベットは寝れる代物ではなく、自分が体調を崩すのでは?と思いました。せめて、一部でもサポートがあれば付き添う人は楽だと思います
  • てんかん発作治療のための入院の場合、付添いが発作の記録者の役割も担うため、負担が重い。
  • 入院していた子供の年齢が低かったこともあり24時間つきっきり。ちょっとコンビニに行くときでも離れると大変でした。そんなときに気軽に看護師さんやその他の方(ボランティアなど)いてくれたらありがたかったなあと思います。
  • 24時間保護者付き添いは保護者にとってかなりの負担である。特に他にも子供がいる場合には。また、こちらは完全看護を希望しているのに病院側からはこちらの希望で付き添いさせてくださいという書類を毎月提出するのには抵抗がある。

【原則完全看護・24時間保護者の付き添いも可】経験者が希望する看護体制

【原則完全看護・24時間保護者の付き添いも可】経験者が希望する看護体制

【現状】完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可 ⇒ 【希望】完全看護

  • 完全看護の病院ですが、24時間付き添いもしたことがあります。5歳の息子が産まれてから今まで、何度も入退院を繰り返してきました。その中で思うことは、看護師さん達が忙しすぎるということでしょうか。だから、アラームがなっても誰も来ない、頼んでおいたことを忘れられてしまう、忙しそうで声をかけづらいといつも思ってました。一度、私がいた時に息子が低ナトリウムで痙攣を起こしたのですが、もちろん自分でナースコールなどできない状況でしたから、これが私がいない時や夜間だったらどうなっていただろうと恐ろしくなってしまいました。
  • 夜勤時、小さな赤ちゃんが泣いているのにほったらかしはやめて欲しいと思った。自分が夜付き添いが出来ないときに、同じようにほったらかしにされてると思うととても嫌な気持ちになる。特に赤ちゃんは、言葉を発っせないのでもっと気に掛けて欲しいと思った。後、看護師に細かく言う母親もいれば、気を使って何も言えずにいる母親も居ます。何も言えずにいる親をもっと気に掛けて欲しい。

【現状で満足】完全看護が基本だが、24時間保護者の付き添いも可

  • 完全看護と言われても 子供は予想外の事を突然するので やはり常に誰か付き添いや 見守りが必要。それを医療者に託すのは無理です。完全看護と言うならば もっと人手が必要だと思う
  • それぞれの家庭の事情に合わせて、完全看護を基本としながらも付添を認めるなどの柔軟性が欲しい。また院内に家族をサポートする設備が必要だと思います。そのためにはスタッフの増員や有料であってもサービスの充実を望みたいです
  • 完全看護で付き添いは可と謳っているけど、実態はほぼ強制的に24時間保護者付き添い。付き添えない場合は、ナースステーション前に部屋移動があるが、付き添いをしないことにより風当たりがきつい。
  • 各病棟によって看護体制やルールが異なるため病棟を移動すると戸惑う。保育士さんが付き添いのない子を優先で相手をしているので、休憩に行くのにお願いをするのに気を遣った。
  • 約4ヶ月、病院に毎日寝泊まりして、付き添いを経験しました。こどものベットの隣に、木製の椅子がベットになるタイプに毎晩寝ていました。スペースの問題で簡易的なベットのため、何とか眠れるくらいで、身体的には丸4ヶ月はきつかったです。
  • はっきりとした決まりがないから、困ることはありましたが人としての本質を問われる感じの雰囲気はとても嫌でした。お友達がたまたま看護師さんのパソコンを見てしまい、そこに家族の事(そのときは患児の母親の事)が記載されていて嫌な気持ちになった。
  • 家庭や経済的な事情で24時間付き添えなかったが、子供は比較的待遇?良かったと思う。
  • 入院当初は、24時間付き添いをしていましたが、子供も安定していなかったこともあり2週間でクタクタになりました。その後、血液科に病棟が変わるのを機に病院側からの提案もあり12時から基本8時までの面会(付き添い)になり、入院生活を乗り切る事が出来ました。
  • 夜間は看護師さんの人数が少ないと感じた。同室の子が、泣きすぎて吐いてしまい、声をかけても30分近く看護師さんが来れない事もあった。冷たい洋服のままで、可哀想だった。
  • 上の子どもがいるため24時間付き添うことは難しいことでした。ダウン症でもともと障害が重く、言葉がないので、本人は何も要求できません。食事の様子を見られる時があり、赤ん坊に並んで食事を機械的に口に突っ込まれている様子を見てショックを受け、1時間かけて7時の食事に間に合うように通いました。そんな食事をさせていることに疑問を感じていない看護師さん、その他のスタッフの感覚に驚きました。健常な子供にはそれなりに人権ある生活があるように思いますが、障害児には厳しいものを感じました。
  • 初めて付き添いしたので、病院のシステムがよくわからなかったが、看護師さんが忙しそうで、病状以外のことを聞くことがはばかられ、不便なことがいくつかあった。
  • 個室は基本、24時間付き添いでした。大部屋は、24時間面会はOKですが、夜間付き添って一緒に寝るのはダメでした。私は息子とずっと一緒に居たかったので、個室を希望して付き添いしていましたが、大部屋に移らなければならない時もあり、寝かしつけて帰るのですが、とても離れることが辛かったです。24時間面会はOKでしたので、寝かしつけて22時くらいに帰り、朝7時のごはんに間に合うように、また病院に向かっていました。きょうだいがいる場合は、やはり24時間の付き添いが難しいので、大部屋で通いのお母さんたちが多かったです。抗がん剤が入っているときや、輸液中などは、体調が悪かったり、トイレも近くなるので心配でしたが、看護師さんたちがよくみてくださっていました。日中は、保育士さんがプレイルームで子どもたちをみてくださって、その間に食事をしたり、入浴もできましたが、保育士さんの人数に、子どもの人数が多すぎてしまうときは、目が届かないような場面もあり、保育士さんの負担がとても大きかったように思えます。なかなか来られない親御さんに代わり、看護師さんもおんぶをしたりベビーカーに乗せたりしながら仕事をされていました。いつもスタッフのみなさんは忙しくて、もっと保育士さんや看護師さんの人数が増えたら、負担が減り、安全性も増すと思います。
  • 4歳以下の場合は、24時間付き添いが必要で、それ以外は基本10-20時の間の面会ですが、フレキシブルに対応してもらえました。小児ICUの付き添いが原則13-20時だったので、苦しんでいる子供を残して帰らなくてはいけないのが本当につらかったです。危機を乗り越え無事退院できたらからよかったけど、24時間付き添いたかったし、万一の事があったらきっと一生後悔したと思います。
  • 可も不可もなく。。。
  • 小さい子供で、親がいないときもありましたので、24時間自由に出入りできたことは有り難かったです。
  • 6歳以下の子供は24時間の付き添いが必要でした。ただ付き添い者の入浴時間などはナースステーションに声を掛けておくと保育士さんやCLSさんに見ていてもらえる体制でした。夜間に状態が不安定になると夜勤の看護師さんが最高で4人中3人も病室に来てくれて、親は心強かったですが、他の仕事に差し障りがないか、時間外労働の長さが気の毒になるくらいでした。長期入院する子供のためのレクリエーションに親も参加させてもらったり、その間は子供を見ていてくれて良い気分転換になりました。季節の行事も多く、看護師さんだけではフォローしきれない患児とその家族の精神面のフォローを保育士さんとCLSさんが担っている様子でした。我が子の闘病生活は辛く、出来れば経験したくないものでしたが、入院先の病院としては、あそこでよかったなと思っています。”
  • 看護師によって、言ってる事が違ったので、主治医に頼っていました。
  • 完全看護というものはどこまでなのかが、私自身間近で見ていて不透明でした。親がいなくて寂しくて泣いてても、基本、たま~に声をかけたりするだけで基本ほったらかし…私達、親の立場から考える完全看護と、病院側が考える完全看護の違いの大きさにびっくりしました。
  • 病床35に対し夜間は看護師3名の体制で、休憩交代をしながらなので実質2名でした。トイレや嘔吐でのナースコールにもすぐには対応してもらえず、治療以外の我慢をしている表情にいたたまれず、「夜はいて」とも言われ、付添いが続きました。でも病棟としては、小学校も中学年にもなれば身の回りのことは自分でやれるように自立面、きょうだい児のケア、長丁場の親の心労に気を配ってくれました。その分看護師の役割が多く、質の担保は気になることもありました。
  • 遠方からの緊急での長期入院だった。入院している病院では、親の体調不良時の受診がしにくいことと、親の精神的な相談窓口がないのが辛かった。子供が小さく、オムツなどを買いに院外へ行くとき、代わりの付き添いがいなくてとても困った。院内の売店、コンビニには、2~3枚セットのオムツしかなく、サイズも限られていた。

医療従事者が看護体制について思うこと

  • 看護師のマンパワー不足が慢性化しているため、付き添いがないと全ての患者に必要な看護ができない
  • 完全看護にできた方が良いと思うけど、様々な科を受けていること、病気の重症度、検査や手術の多さ、幼児以下の子どもが多いため今の看護師、コメディカルスタッフの人数ではとてもやっていけないのが現状。
  • 小学生以下は家族がつくことが多いです。
  • 常に人手不足であるため、保護者の方に協力していただく場面もあります。
  • 保育士が充実してると思う

アンケートについて

小児病棟の情報提供は引き続き募集中です。


ハフポストでは病院の付き添いを考える記事がアップされています。