子どもが「小児がん」であると告知され、動揺する。現実を受け入れなければいけいないという焦り、治療が始まる不安、子どもが死んでしまうかもしれないという恐怖・・・。
そんな中で、同意のサインを求められる書類を何枚も受け取る。わからない言葉が多く、それを質問する時間も余裕もない。
何がわからないのか、それがわからない。もうすべてが、わからなくなる。これは現実なのかと、疑いたくなる日々。
医師や看護師に聞いてもいいことなのか。勇気を振り絞って聞いたとき、「皆さん同意されますよ」「そんなこと聞く人はいませんよ」そんなふうに返されたら、もうそれ以上話は進まない。そうなったらどうしよう。
同意しなければ、自分の子どもは助けてもらえないのではないか・・・そう感じてしまう自分がいた。