「退院」=「治った」じゃないのが「小児がん」

退院しても白血病治療はまだまだ続く

2005年4月に、次男は7か月間の白血病治療を終えて退院しました。長男の入学式に間に合うように、外泊しないで頑張りました。

急性骨髄性白血病は入院中にすべての治療が終わるのですが、急性リンパ性白血病は治療内容にもよりますが、退院後も1年半から2年ほどの外来治療が続きます。息子はリンパ性なので、まだ1年半の治療が続きます。

「退院おめでとう。治ってよかったね」

退院後はたくさんの方に声をかけてもらったけれど、まだ治療が続くことを思うと素直に喜べません。

5年生存率」「晩期障害」「再発」・・・いつまでも心から離れない言葉。嫌な響きやわ・・・胸にグサッと突き刺さる。

治療が終わって1年経過し、ようやくまわりの声を素直に受け止めて、感謝の言葉を返すことができるようになりました。

「ありがとうございます。おかげさまですっかり元気になりました」

あの頃には出てこなかった言葉。滑らかに私の口から出てくるようになりました。

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