たくさん食べても2時間後には「お腹が空いた」

がん治療といえば、吐き気や嘔吐のためにやせ細っていくイメージがありました。しかし、治療で使われるプレドニンの副作用で、食欲旺盛・脂肪の代謝障害になり、ムーンフェイス(満月様顔貌)になるのです(個人差があります)。

その名の通り、はちきれんばかりの弾力がある頬と丸い顔が印象的で、体格もどっしりとした感じになり、なんだかすっかり元気になったようにも見えます。しかし、これが副作用なのだから喜んでいられません。

ムーンフェイスとは

ムーンフェイスとは、ステロイドなどの副作用で顔に脂肪が沈着して、満月のように丸くなってしまうこと。専門用語は、満月様顔貌(まんげつようがんぼう)といいます。

プレドニンとは

プレドニンは、ステロイド薬です。 一般名は「プレドニゾロン」、略号は「PSL」、商品名は「プレドニン」といいます。

ロイナーゼで蕁麻疹が出てしまうため、かゆみ止めのプレドニンは大切な薬。苦い粉末状の(錠剤は飲めなかったので粉末にしてもらいました。外来治療後半から錠剤に。粉末のほうが飲みにくかったかも・・・)。この薬を1日3回、2週間飲み続けます。

急性リンパ性白血病と診断された日

治療が始まる2日前の次男(2004-09-04撮影)

2004年9月、急性リンパ性白血病の治療が始まりました。ぐったりして食べることができず、体重はかなり減っていましたが、完解導入療法でプレドニンの投与が始まると食欲がでてきました。

起きて遊ぶ元気はないけれど食欲旺盛で、たくさん食べても2時間後には「お腹が空いた」と言う。折り紙でも食べ物を作り、空にかかる虹さえも「あれは、いちご色と抹茶色とにんじん色・・・」頭の中は食べ物のことでいっぱい。塩からいものが大好き。普段はあまり食べないような梅干やねぎ(生)、紅生姜もよく食べていました。

喜んでたくさん食べるのだから、食欲のあるうちに好きな物をたくさん食べさせてやりたいと思い、欲しがるだけ与えました。その結果1ヵ月で2kgも太らせてしまい、医師から注意されることに。3歳児の2kgは増えすぎですよね…。

ムーンフェイス 白血病治療 副作用

寛解導入療法 終わりごろ(2004-10-13撮影)

急性リンパ性白血病 治療中 プレドニン副作用

お腹も顔もパンパンに膨らんでしまった…(2004-9-23撮影)

この調子で太り続けるのかと思えば、次は吐き気が続く薬が投与され、食欲がなくなり痩せていきます。

ロイケリンを飲んでいる期間は、朝起きるのがつらそうで食欲もなく、だら~んとした感じで過ごしていました。あっさりしたものが好きで、果物や野菜サラダを喜んで食べていました。

ロイケリンとは

主に白血病の治療に使われる抗がん剤です。 一般名は「6-メルカプトプリン」、略号は「6MP」、商品名は「ロイケリン」といいます。

治療中は太ったり痩せたりを繰り返していたので、治療が終わったらどうなることかと心配でしたが、ポッコリお腹、プチプチほっぺも治療が終わって月日が経つごとにスッキリしていきました。

18歳の現在、身長173.8cm、体重55.7kg。親に似て薄っぺらい体をしていますが、健康に育っています。