抗がん剤の副作用で爪がはがれた

11年前、次男が白血病の治療をしていた時の話です。
外来治療になって1年4ヶ月ほどが過ぎた頃、左手人差し指の爪の異常に気づきました。他の爪は異常なし。爪が生え変わる痛みはなかったようですが、二重になっている部分が何かにひっかかったときに痛むらしく、防水テープを巻きました。

以前「抗がん剤の影響で足の爪がはがれた」という話を他のお母さんから聞いていたので、次男の爪を見たときは落ち着いて対処できました。

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爪が剥がれるまでの経過

2006年8月20日 爪の異常に気づく

爪半月(爪の根元にある半月の形をした白い部分)が浮いたようになって、爪の半分を覆っていました。痛みはありません。

抗がん剤の影響で爪が剥がれかける
外来治療になって1年4ヶ月ほどが過ぎた頃。痛みはない。(2006-8-24撮影)

2006年8月30日 新しい爪と古い爪

古い爪と新しい爪が二重になっていて新しい爪が見えてきましたが、まだ取れる気配なし。。。二重になっている部分がひっかかって痛いため防水絆創膏を巻きました。

白血病の外来治療中に爪が剥がれる
新しい爪と古い爪が重なっている(2006-08-30撮影)
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2006年9月5日 爪がはがれた

防水絆創膏が取れた状態で遊んでいたら、知らない間に古い爪がはがれていました。痛みや出血なし。

治療・使用薬剤

2006-07-05~26 (毎日)プレドニン
2006-07-05 ロイナーゼ/オンコビン/エンドキサン
2006-07-12 ロイナーゼ/オンコビン
2006-07-26 ロイナーゼ/オンコビン

2006-08-02~28 (毎日)ロイケリン
2006-08-02 メソトレキセート
2006-08-16 メソトレキセート
2006-08-28 メソトレキセート

爪の変形・変色の原因

抗がん剤の副作用
皮膚の基底細胞の細胞分裂や増殖が障害されたり、メラニンを生み出す細胞(メラノサイト)が活発になったり、爪の成長が障害されて起こると考えられています。
爪に障害を起こす可能性のある抗がん剤には、フルオロウラシル(5-FU)、TS-1、カペシタビン(ゼローダ)、ドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル(タキソール)、シタラビン(キロサイド)、一部の分子標的薬などがあります。
引用元: 国立がん研究センター中央病院看護部

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