市民病院で行ったMRI・X線・血液検査ともに異常なし。
子ども相談センターで行った知能検査(WISC-Ⅲ)では、全検査IQは平均の下程度だったのですが能力の偏りが大きく、聴覚的な情報処理能力が極端に弱いことがわかりました。
知能検査の結果や成育歴、学校生活の様子すべてを見たときに、発達障害のひとつである「アスペルガー症候群」(高機能自閉症)の症状によく当てはまることから、アスペルガー症候群に関する書籍を手当たり次第開いているところです。
専門医の診察が予約制で5ヶ月待ちというのですから、その診察や診断まで何もせず待っているわけにはいきません。学校でいろんな問題が出てきていますので、それに対応できる方法を探さなければ・・・。
市民病院の主治医には、アスペルガー症候群関連書籍の紹介やアドバイス等をいただき、専門外のことであるにも関わらず親身になって話を聞いてくださいました。
知能検査をする前から、発達障害ではないかと思っていましたし、そのように診断される覚悟も出来ていました。1週間前の18日に結果を聞くために子ども相談センターを訪問しましたが、それを待つことが出来ず16日に電話で問い合わせました。
「詳しいことはこちらにいらっしゃったときにしますが、次男くんの場合、能力の偏りが大きく出ているため、こちらの言っていることが理解できていないことがあるのかもしれません」
電話をきったとたん、涙がボロボロとこぼれました。いろいろな思いが溢れてきて、久々に声を出して泣きました。しかし白血病の告知の時とは違い、ひとしきり泣いたら心がスッキリして前へ進む力が出てきました。
まわりの子どもたちと「同じ」ように、皆と一緒に・・・そう思って、かずきのお尻を叩いてきたのかもしれない。同じじゃなくてもいいんだ。一緒じゃなくてもいいんだ。ちょっと変わったところが個性的でいいじゃないか。「普通」の基準なんて人それぞれ違うのだから。
わたしと小鳥とすずと
金子みすゞわたしが両手をひろげても
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。