「ぼくはチョココロネやさん」のレビュー

レモンの会」でお世話になっている「一般社団法人 みんなのレモネードの会」代表理事のえいしまけいこさんが絵本を出版されました。

ぼくはチョココロネやさん

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ストーリーとレビュー

小児がん経験者のきょうだいが主人公のおはなし

最初の見開き4ページはお兄ちゃんが登場しますが、それ以降は弟くんがママとチョココロネやさんを始めます。ママとふたりだけの時間がとても幸せに流れていく様子が描かれていて、心がほんわか温かくなりました。途中、チョココロネが別のモノに見えてしまって・・・うふふ・・・子どもに読み聞かせをしていたら、きっと親子で笑っていただろうな。

弟くんのトゲトゲした様子が、次第にコロネのようにふんわり柔らかくなっていきます。表情がほぐれていく様子は、水彩と色鉛筆、貼り絵で描写されていて、子どもやコロネの柔らかさと優しさが伝わってきます。絵本を読むだけでなく、どうやってこの絵本を作っているのか、親子で話しながら読み聞かせしても楽しいのではないかと思いました。

ぼくはチョココロネやさん」は、病気の子どものきょうだいへの読み聞かせにオススメです。病気の子どもたちもこの絵本を通じて、きょうだいの気持ちに触れて寄り添うことができるといいな。

告知していない場合はご注意ください

絵本の中には「小児がん」という文字が入っています。お子さんへ病気の説明をしていない場合は、「がん」という言葉に驚かれるかもしれません。

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ご購入先

ぼくはチョココロネやさん」は、きょうだい児の気持ちを解放し、まわりの大人たちに気づきを与えてくれる素敵な絵本です。

お兄ちゃんが主人公の絵本(文・絵ともに、おにいちゃんのえいしましろうくん)もあります。こちらもオススメです。

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