目次
固定方法の工夫
テープでCVカテーテルのルートを固定するときの工夫
- 「テガダームCHG」高価だけれども本当に良いテープ。
- テープを貼り付ける際にあらかじめ皮膚保護剤を塗布することで、皮膚トラブルの減少になった。はがす際もストマ剥離用の剥離材を使用して、皮膚へのダメージを防げた。
- テープかぶれが起きやすかったので、肌にデュオアクティブを貼って保護した。
- 入浴のときの保護シートはより肌に優しいブレスロールを使用。剥がすときの肌ストレス軽減のためリムーバー使用を徹底した。
CVカテーテルカバーを作るときの工夫
- マジックテープ
- 毎回ひもを結ぶのは面倒だと思ったのでマジックテープ使用。
- マジックテープは開ける時の音に眠っている子どもが反応して起きてしまう。ほこりがたまりやすい。肌に当たると痛い。
- 首紐
- 柔らかく伸縮性のある「Tシャツヤーン」を使用。「Tシャツヤーン」とは、Tシャツなどの裁断で余った生地で作られた太めの編み糸。
- 首紐はリボン結びではなくフープにすると使いやすい。
- 紐の引っ掛かりが怖くてスナップを使用。
- 生地
- 肌に優しいガーゼ生地がおすすめ。
- 冬用は肌が荒れないようにカシミヤのマフラーを使って制作。
- スムース素材、ニット素材は縫いにくい。
CVカテーテル収納用・巾着袋を作るときの工夫
- ハンドタオル
- かわいい柄のハンドタオルでルートを包み、巾着袋に入れて使用。
- 首と胴体で固定
- 巾着袋に平紐を2本縫い付け両脇の下から背中に渡して結び、首紐に加え胴体でも固定。
- コップ用の巾着袋
- コップ用の小さな巾着袋の紐だけ替えて使用。
その他の固定方法の工夫
- スタイ
- 傷口が隠れるようになるため、傷口をかきむしったりCV自体に触れたりする事がない。
- ミトン・脚カバー
- 新生児用のミトンやイスの脚カバーに紐を縫い付けて使用。
- 衣類に固定
- 肌着に切れ込みを入れてルートを通し、ベビー服の裏側にテープで貼り付けて固定。
- ベルト
- 乳児だったのでズボンの下から管を出し、足首にボタンで簡単に止められるベルトをガーゼで作った(足首側と管側と8の字のような感じ)。閉塞がかなり軽減した。
- 点滴エプロン
- ルートを収納できるようにポケットを配置したエプロンを使用。
- ベスト
- ベストの内側にポケットを作りルートを収納。
- ポシェット
- ルートを束ねて収納。肩ベルトの幅は広めにすると痛くない。
- スマホ袋
- 百均で購入。ルート部分を収納するのに丁度よいサイズで、紐を横に縛って長さ調節だけで完成。
- 胸帯
- 小さな円形のマジックテープで留めるようにしたら便利だった。
- 医療用筒状包帯
- 腕のCVでカテーテル部分を筒状包帯で包み、新たな筒状包帯で腕と包んだカテーテル部分をアームカバーのように付けた。医療用の物を使い捨てで使用したので衛生面でも安心した。
- 指サック
- 投薬していないときは指サック型の包帯をキャップのようにして先端からプラグの部分にかぶせていた。
次回は・・・
次は、「CVカテーテルカバー・ケース・巾着袋などの準備は病院から指示されたの?」「製作は親の負担になっているんじゃないの?」などの質問と、準備するのに何が大変なのかをまとめました。
子どもが入院して付き添わなけらばならない、泊まりだったり通いだったり・・・きょうだいの世話も。普段の生活に加えて、様々な手続きや病院と家庭の生活を両立させる難しさ。精神的に追い込まれるような状況の中、子どもはもちろん親も必死で毎日を過ごしています。入院してすぐに、しかも中心静脈カテーテルがどのようなものなのかよくわからない状態でカバー等を製作するのはかなりの負担になると思うのですが、皆さんはいかがでしたか。
CVカテーテルカバー作りと親の負担・交換頻度
CVカテーテルカバー等の準備と親の負担 カバー等の準備は病院の指示? 対象者はテープ以外の方法(カバー・巾着袋・胸帯・アームカバー等)でルートを固定した142名。 ...
※このページは、「CVカテーテルのトラブルと保護カバーについて」アンケート調査の集計結果の一部です。集計データ、考察の一覧は下記ページをご覧ください。
【概要】中心静脈カテーテルのトラブルと固定・保護に関する実態調査
【集計結果】中心静脈カテーテルのトラブルと固定・保護に関する実態調査 約1か月にわたり「CVカテーテルのトラブルと保護カバーについて」アンケート調査を実施しまし...