CVカテーテルカバー等の準備と親の負担
カバー等の準備は病院の指示?
対象者はテープ以外の方法(カバー・巾着袋・胸帯・アームカバー等)でルートを固定した142名。
病院からの指示と回答したのは101名で、回答者の71%を占めました。
カバー等を準備するのは負担になる?
対象者は、テープ以外のカテーテル収納用品を病院に指示で準備して使用した(101)。
対象者(101)のうち、負担になった(45)、負担にならなかった(27)、どちらでもない(29)。回答者の45%がCVカテーテルカバーや巾着袋などの準備が負担になったと答えました。カバー等の形状は病院や子どもの年齢によって変わるため、裁縫の得意不得意も関係すると考えられます。
病院側やボランティアの方がカバーや巾着袋などを準備してくれたり、市販のタオルやポーチなどに少し手を加える程度の縫製で済んだりする場合もあるため、負担にならなかったり特に何も感じなかったりした方のほうが若干多かったのかもしれません。
CVカテーテル収納用品の準備で困ったこと
対象者はテープ以外の方法(カバー・巾着袋・胸帯・アームカバー等)でルートを固定した142名。
自分で作らなければならない(64)、洗い替えに複数枚必要(61)、材料購入や製作する時間がない(60)が特に目立ちました。
入院の付き添いをする中で材料を買いに行き、カバーを複数枚作る時間的・精神的余裕のなさが、カバーや巾着袋などを準備する親の負担となっていることがわかります。
また、CVカテーテルがどのようなものなのかわからない、生活する上でどのような不便さやトラブルがあるのかもわからない中でカバー制作をしなければならず、「見本がない」「作り方を教えてもらえない」などの意見もありました。
CVカテーテル収納用品の交換頻度
対象者はテープ以外の方法(カバー・巾着袋・胸帯・アームカバー等)でルートを固定した142名。
1日に数回(8)、1日1回(55)、2~3日に1回(43)、4~6日に1回(3)、1週間に1回(22)、その他に汚れたら交換など(11)。1~3日に1回交換する方が全体の69%を占めました。1週間に1階の交換は、CVカテーテル挿入部分の消毒・テープ交換と同じタイミングの可能性が高いです。
次回は・・・
次は、CVカテーテル使用時のトラブル発生率と対処後の効果をみてみましょう。年齢や固定方法によって違いはあるのでしょうか。
※このページは、「CVカテーテルのトラブルと保護カバーについて」アンケート調査の集計結果の一部です。集計データ、考察の一覧は下記ページをご覧ください。