CVカテーテルのルートの固定方法と工夫
輸液・投薬に使っていないCVカテーテルのルートは固定していた?
全回答者数(233)のうち、固定をしていた(212)、固定をしていなかった(21)。回答者の91%が何らかの固定をしていました。
輸液・投薬に使っていないルートの固定をしていた(212)を年齢別に見てみると、0~6歳の乳幼児(146)、7~12歳の小学生(45)、13~18歳の中学生・高校生(21)となり、固定していた方の94%が乳幼児でした。乳幼児は大人が思いもよらない行動をとるため、年齢が低いほどルートを保護や固定する割合が高くなっています。
どのような方法でCVカテーテルのルートを保護・固定していた?
ルートを固定していた方(212)が対象。複数回答可。
回答者数(212)のうち、テープでルートを貼り付けて固定(99)、カバーで包む(67)、巾着袋に収納(62)、胸帯を使用(8)、アームバンドを使用(6)、ガーゼ・包帯を使用(6)、スタイ・エプロンを使用(3)、その他(11)。
「その他」の回答の中には、「特製ベストを作った」「病衣にテープで固定」「肌着に切れ込みを入れルートを外側に出し、ベビー服の裏側にテープで貼り付けて固定」等、患児家族が工夫して対処している様子が推測できます。
輸液・投薬に使っていないルートの固定をしていた(212)のうち、テープを使って固定した経験のある方(99)が半数ほどあり、2人に1人はテープでルートを固定した経験者でした。
ルートを固定した(212)のうち、テープのみ使用した方が(●70)、カバー・巾着袋利用者が(◆合計:85)、テープとカバーなど併用した方やその他の固定方法を使われた方(57)でした。カバー・巾着袋利用者(85)をもう少し詳しく見てみると、カバーのみ(39)、巾着袋のみ(40)、カバーと巾着袋を利用(6)。
テープしか使えない(テープを使わなければならない)、カバーしか使えない(カバーを使わなければならない)というのは病院の方針が関係しているのではにあでしょうか。テープ以外の方法を知らずに治療を終えた方も多いと思います。
内訳 | 人数 |
---|---|
●テープのみ | 70 |
◆カバーのみ | 39 |
◆巾着袋のみ | 40 |
◆カバー・巾着袋併用 | 6 |
テープ・カバー・巾着袋 | 29 |
カバー・巾着袋とその他併用 | 10 |
その他(テープ・カバー・巾着袋以外) | 18 |
次回は・・・
次は、テープ・カバー・巾着袋などでCVCルートを固定された方の体験談のまとめ。CVカテーテルカバー・巾着袋・ポシェットなどを作るときの参考情報や、スタイ・エプロン・ミトン・脚カバー・ベルト・胸帯・医療用筒状包帯・指サックを使った固定方法、皮膚トラブルの多かったテープを使うときの工夫などたくさんの体験談をお寄せいただきました。中心静脈カテーテルの引き抜きや引っかかり、ルートやプラグの破損、かぶれ・かゆみなどの皮膚トラブル対処法を一緒に考えましょう。
※このページは、「CVカテーテルのトラブルと保護カバーについて」アンケート調査の集計結果の一部です。集計データ、考察の一覧は下記ページをご覧ください。