小児病棟:完全看護と24時間付き添い経験談

小児病棟:完全看護と24時間付き添い経験談 | アンケート集計結果

当サイトが実施した「小児病棟情報アンケート」に、看護体制についてたくさんのご意見が寄せられました。

前回は「子どもの入院に付き添う親の生活」についてまとめました。
今回は、完全看護と24時間付き添い経験談について、付き添いの有無は何を基準としているのか24時間付き添いと完全看護のよかったところ要望などをご紹介します。

目次

付き添いの有無は何で決まる?

年齢による付き添いの有無

  • 6歳以下の子供は24時間の付き添いが必要でした。
    ただ付き添い者の入浴時間などはナースステーションに声を掛けておくと保育士さんやCLSさんに見ていてもらえる体制でした。
  • 4歳以下の場合は、24時間付き添いが必要で、それ以外は基本10-20時の間の面会ですが、フレキシブルに対応してもらえました。
    小児ICUの付き添いが原則13-20時だったので、苦しんでいる子供を残して帰らなくてはいけないのが本当につらかったです。
    危機を乗り越え無事退院できたらからよかったけど、24時間付き添いたかったし、万一の事があったらきっと一生後悔したと思います。
  • 未就学児は保護者が付き添い。小学生以上は患者の希望次第
  • 小学生以上は付き添い泊不可になりました。
    それまでは付き添い泊できていました。
    初めての病気、入院で、不安も大きく友達もいない中、親も帰って一人になってしまったら、辛いと思います。
    夜間は看護師が少なく、コールしても来ないことも多々あります。
    副作用が辛くてコールしても、痛み止めの薬を持ってくるのに1時間かかったこともあります。
    吐いてしまってシーツを汚しても、取り替えて欲しいと親が言わなければ替えてもらえないこともありました。
    食事も促したり食べさせてくれるわけでもなく、時間で下膳されます。
    他にも兄弟がいて、家に帰ることも大事だと今は感じていますが、慣れるまでや具合の悪い時は付き添い泊を許可して欲しいです。
    看護体制が整っていれば、違うのかもしれませんが。子供の体調に合わせて夜も付き添いができるとよい。
  • 私が入院時は小学生以上は完全看護。未満児は24時間保護者付き添い。病状により例外もありでした。
  • 小学校高学年になっても親の付添を求められます
    うちは幼児での入院でしたがどうしても2時間だけ付添が手配できずお願いしましたが断られ、無理やり退院しました。
    子供が1人だけならなんとか対応しますが兄弟もいるのと親も高齢で介護が必要な歳なのでどうにもならないこともあります。
    正直、この子の治療は諦めるか?と言う話になっています。

個室・大部屋による付き添いの制限

  • 入院した部屋により夜間の付き添いが出来ない。看護師不足の為、トイレ等の世話が不十分だったのでとてもまかせられる状態ではなかった。
  • 完全看護で、付き添いたい場合は個室が基本ルールでしたが、(患児が)授乳中の入院は付き添いが許されていました。また、どうしても付き添いたいお母さんがいて、ずっと個室を占領されるのも病院としては困るということで、大部屋でも付き添い可能になっていました。ただ、他の人も付き添いたい場合は、お母さん同士、もしくはお父さん同士というルールがありましたので、週末だけお泊り付き添いしたい場合は話し合いをしたりしました。
  • 個室では付き添い。大部屋では夜間は付き添いができない、という状況です。

障がいあれば夜間も付き添い

  • 睡眠時の検査だから、夜のお泊まりでデータを取る。なので、昼間は母を解放して欲しいがダウン症が有るから、一緒に居て下さいと言われてしまう。

完全看護と24時間付き添い経験談

完全看護と24時間付き添い経験談

24時間付き添い経験談

24時間付き添いできてよかった

  • 24時間付き添いは大変だったけど子供の側にずっと居られる事は本当に有難いと思います。付き添いができて本当に良かったと思います。
  • ずっと付き添えたので、気難しい我が子でしたがかなり融通きかせてもらうことができました。例えば薬を飲むタイミングも「今だ」というときじゃないと飲めなかったので、親に任せてもらって服薬管理できたこと、食事量も親が書き込んで報告するスタイルだったので、病院食が残ったら親が食べ、買ってきたものを子どもが食べ、みたいな事ができました。
  • 入院当初は付き添いしました。子どもが不安になっていたので。
  • 子どもの精神上、24時間付き添いは良かったです。ただ、仕事ができないので経済的には厳しかったです。
  • 病状変化が激しくそばで見守ってあげたい。

24時間付き添いは負担になる

  • 24時間保護者付き添いは保護者にとってかなりの負担である。特に他にも子供がいる場合には。また、こちらは完全看護を希望しているのに病院側からはこちらの希望で付き添いさせてくださいという書類を毎月提出するのには抵抗がある。
  • 24時間付き添いでした。頼みごとをしたくても看護士さんが忙しく直ぐには来てくれない。子どもを病室に残して部屋を出ることが出来ずに困った。子どもの不安を考えれば保護者が常にそばにいてあげる方がいいのだけれど、保護者の負担を考えると付き添いも可、の方が精神的に楽と思う。
  • 付き添いは強制でしたので、共働きの場合は祖母と昼夜交代のご家族もいらっしゃいました。私は自分の親兄弟に助けてもらえたので、患児のきょうだいの面倒を頼めましたが、援助が受けられない環境のご家庭は本当に大変だと思います。
  • 子どもも幼く、完全付き添いも仕方ないとは思いますが、親がいつも付き添っているのが当たり前の様な雰囲気なら、食事やシャワーの時間の確保など、看護師等から少しでも助けてもらえるような時間が欲しい
  • 母親が休む暇がない
  • 兄弟がいると、24時間看護は厳しい時もあるのではないかと思うが、完全個室なので患児は付き添いだけが頼り。
  • 用があり外出したい際にも思うように出られないのが大変でした
  • 最初の半年は個室で一緒に個室で付き添っていました。長女とは離れることになり、そのときの歪みはいまだに解消されていないので、兄弟をどうするか、考えると正しいこたえが見つけられません。実際夜勤の看護師さんは、忙しそうで明らかに人も足りないようにおもえました。

完全看護の経験談

完全看護でよかった

  • 治療期間は10ヵ月で入院期間は延べ約9か月程度でしたが、看護師さんたちの献身的な対応には自分たちの家族は助けられました。 比較的、若い看護師さんが多かったような印象ですが、自分たちより多くの時間を子供と接してくれているので子供も安心していたようです。薬の種類や各種検査の時もしっかりわかりやすく説明を受けることが出来ました。特に骨髄移植の期間は仕事とはいえ頭の下がる思いでした。
  • 頼れる実家がなかったり、兄弟がいる場合は助かります。子供と看護師さんの繋がりも強くなり、任せることができるようになります。
  • 下に兄弟がいたので、完全看護は助かりました。ただ、患児が辛い時に付き添ってあげたい時期もありました。
  • 仕事や兄弟の事もあったので完全看護で助かった。しかし24時間入室出来るので夜も遅くまで居なくてはいけない事もあり面会に時間制限がある良さも感じた。

「完全看護」ですよね?

  • 完全看護で付き添いは可と謳っているけど、実態はほぼ強制的に24時間保護者付き添い。付き添えない場合は、ナースステーション前に部屋移動があるが、付き添いをしないことにより風当たりがきつい。
  • 完全看護というものはどこまでなのかが、私自身間近で見ていて不透明でした。親がいなくて寂しくて泣いてても、基本、たま~に声をかけたりするだけで基本ほったらかし…私達、親の立場から考える完全看護と、病院側が考える完全看護の違いの大きさにびっくりしました。
  • 完全看護のため付き添いは自由でしたが、我が家は可能な限り付き添う事を選択しました。ただ、兄弟がいたり様々な理由で24時間の付き添いが難しい場合、患児が寂しそうにしている姿を多々目にしました。看護師さんも忙しく、どうしても手が回らないのは重々理解できますが、ただでさえ辛い状況なので、寂しいときにすぐに誰かが側に来てくれる環境が作れれば…と感じました。
  • 完全看護と言われても 子供は予想外の事を突然するので やはり常に誰か付き添いや見守りが必要。それを医療者に託すのは無理です。完全看護と言うならばもっと人手が必要だと思う。
  • なぜ、完全看護といいながら、(小児病棟は)付き添いなしで、入院できないのか…。

保護者からの要望

保護者からの要望

柔軟に対応してもらいたい

  • それぞれの家庭の事情に合わせて、完全看護を基本としながらも付添を認めるなどの柔軟性が欲しい。また院内に家族をサポートする設備が必要だと思います。そのためにはスタッフの増員や有料であってもサービスの充実を望みたいです。
  • 血液腫瘍科は夜泊まりで付き添いすることがNGとされていました。完全看護で親も状況に応じていつでも泊まりで付き添いできる体制がベストだと思います。
  • 完全看護だけど、保護者が24時間付き添っている人が殆どだったので、子供の気持を考えると付き添わざるを得なかった。確かに治療中しんどい時期は私自身も付き添いたいけれども、元気な時は一人で置いておける環境も欲しかったです。(兄弟がいたので)看護師さんも親が付き添ってるありきの看護だったので、ご飯の時も必ず親がいなければならなかった。
  • ほとんどの親は本当はずっと側に居たいと思う。私は四六時中一緒でしたが、しんどい時は見て欲しいと思いました。その時に応じてどちらでも選べるシステムが良い。
  • 兄弟がいたので、どうしてもこどもが一人になる時間が二時間程度あり、有料のシッターさんをお願いしようとしたら、病院から、有料のシッターさんの付き添いは断られました。一人になる時間は看護師さんが様子をみてくれましたが、毎日のことなので、とても気をつかいました。24時間付き添いとはいっても、無理な時もあるし、ずっと看護師さんと言うわけにもいかないので、良い方法があればと良いのに、と思いました。
  • 入院していた子供の年齢が低かったこともあり24時間つきっきり。ちょっとコンビニに行くときでも離れると大変でした。そんなときに気軽に看護師さんやその他の方(ボランティアなど)いてくれたらありがたかったなあと思います。
  • 基本は完全看護でも兄弟児のために1、2日は病院を留守にしても大丈夫な体制があれば良いなと思った。
  • 年齢にもよるけど、付添いはある程度は必要だったりあった方がいいとは思う。でも、買い出しにも行けない、きょうだい児の学校行事にも自由に行けないのは辛い。
  • 幼児には、24時間保護者付き添いが必要だと感じました。

柔軟に対応してもらえました

  • 入院当日子供は就学前だったので、もちろん完全看護が楽でいいなと思うこともあったが、子供にとっても親にとっても一緒に居られることで不安が紛れた面もあったし、働かれている親御さんの家は完全看護してくれる制度もあったので、一応選べる環境があったのは助かりました
  • 完全看護となっていますが、各家庭の事情で対応してくれます。しかし、事情によって意向が通ったり通らなかったりするので、不満に感じる方もいるかもしれません。
  • 小さい子供で、親がいないときもありましたので、24時間自由に出入りできたことは有り難かったです。

小児病棟情報

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